六万石
2013年12月04日 08:21
さて、冬枯(ふゆがれ)のけしきこそ、秋にはをさをさ劣るまじけれ。汀(みぎは)の草に紅葉(もみぢ)の散り止(とどま)りて、霜いと白(しろ)うおける朝(あした)、遣水(やりみづ)より烟(けぶり)の立つこそをかしけれ。年の暮れ果てて、人ごとに急ぎあへるころぞ、またなくあはれなる。 (徒然草19段)