県防災訓練参加報告(詳細=その3)

六万石

2010年10月09日 14:37

特別寄稿:県総合防災訓練に参加して(その3) 
                                                     浜 富美子

そして、右腕に色分けしたカード(※註)がつけられ、テントへ担架で運ばれました。私のカードは黄色でした。
テントには医師、看護師などが待機していて、また何か話しかけます。
「ごめんなさい。聞こえないのですみません」

看護師が早速バインダーの紙に書き始めてくださいました。
「血圧を測ります」「点滴します」「これから病院に運びますが、いま、搬送先を探しています」などなど。

「受け入れ病院が決まりました。これから自衛隊の救急車で行きます」

だいたいのことはわかりますが、看護師たちのやり取りが分かりません。
また、横になっていると周りの様子が分からず、相当の不安がありました。

「要約筆記者を呼んでください」とお願いしました。
担当の看護師は「分かりました。すぐ連絡します」と。
でも、いっこうに来てくれない通訳者。
連絡方法がないのかなあ、と気になっていたところへ、(長要連の)Sさんが駆けつけてくださいました。
連絡は、主会場の放送で呼び出して下さったとのこと。

(続く)

※編集部註 「トリアージ・タグ」のこと。傷病の緊急度や重傷度により次の4段階に分類される。
    赤:重症 最優先群
    黄:中等症 待機的治療群
    緑:軽症 保留群
    黒:死亡
  災害等において医療機関の機能を最大限に発揮させるため。
  なお、トリアージ(←フランス語:「選別」の意)の和訳は「症度判定」「識別救急」などあるが、あまり知られていない。
  

                                                              

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