県防災訓練参加報告(詳細=その4:最終回)

六万石

2010年10月10日 08:36

特別寄稿:県総合防災訓練に参加して 

                                                       浜 富美子

正直、ここまでうまく筆談が行われるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。
さすが、松本広域消防だなあ!と感心しながら、普段の病院内でもこのように筆談が行われているのか聞いてみました。
私についてくださった方は実施に治療に当たっていない方だったので「分かりませんが多分やっていると思います」という返事でした。

ちなみに私の右腕に付けられたカードに「手話通訳必要」と書いてあったので、「手話でなく文字による通訳をお願いしたい」と話すと、「あーそうですか!要約筆記者が必要なのですね。反省会に出します」と、好感度のお返事をいただきました。

今回の訓練に参加して貴重な体験をさせてもらいました。
県内どこの地域にもこのような隊員がいて、医師、看護師がいるようになれますように・・・そんな願いをこめて今後の県や市町村の訓練で実際に関わらせていただきたいと思います。

今回出来なかった災害訓練の初期の情報伝達はどうなっているのか? このあたりのことも実際に関わって体験し、多くの市民・県民に「聞こえない人への対応」を知ってもらう機会にしていかなくてはいけないのでは、と再確認もしました。

訓練最後の閉会式には参加団体のプラカードも用意されていたのに、私達の団体は二人きりという寂しさでした。
手話通訳も目の前にあったのに、必要と申し出る人がいなかったのも寂しいかぎり。
また、手話の読み取りのできない私への通訳はありませんでした。
このあたりも「声」を出していくべきなのでは、との思いを強くした訓練でした。

(おわり)

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