難聴者の日常・「猫の声」
<難聴者の日常> (投稿記事)
猫の鳴き声
猫が外へ出たがる。
猫は、犬とちがって、飼い主の顔色を窺うことなく主的に行動する。
で、
外へ出たがる。
どこかで遊んで、帰ってくる。
「ただいま」
とは言わないが、
お勝手のドアの向こうで鳴いている(らしい)・
「らしい」というのは、その鳴き声が聞こえないからだ。
たまたま家族が居ればドアを開けて入れてやる。
私一人だけの時には困ってしまう。
いくら鳴いても(泣いても)、私には伝わらない。
難聴で自分が苦労するのは慣れているからかまわないが、
猫にまで苦労させてしまうのは、申し訳ないと思う。
だから猫が外へ出た時には、時々ドアを開けてみる。
ドアを開けると、そこに、じっと待っていることがある。
「ごめんな」
と言いたくなる。
そういうときが一番せつない。
(cats and dogs)
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