補聴器の限界と磁気ループ
<投稿記事>
私は補聴器歴50年。
最近の補聴器は、デジタル・両耳で40万~50万円。
補聴器は静かな部屋で、握手できるくらいの距離にいる人と話をするときには問題ない。
しかし、広くて反射の多い部屋、騒々しい環境の中では役にたたない。
どんなに高額な補聴器でも3メートル以上離れると、「音声」を拾わない。(※)
※これは長野難聴主催の「聞こえの相談会」での関先生のお話です。
こういう時に役にたつのが
磁気ループ。
集音マイクで拾った音を磁気ループ専用アンテナを通し、
磁気誘導モード(Tモード)を備えた補聴器であれば、聞き取ることができます。
周りの騒音・雑音に邪魔されずにマイクに入った音がクリアに聞こえる。
これはずいぶん古くからある方式です。
昭和の時代の
黒電話の時代には、電話機に磁気ループが備えられていた。
平成元年にプッシュフォーンになって、磁気がはずされた。
聞くところによると、携帯電話の国産メーカー機はこの磁気ループを備えているらしいが、
確かなことは知りません。私はケータイを持っていないから。
すべての電話機に磁気ループを備えてほしい。
せっかく補聴器Tコイル(※)がついていても、電話に使えなければ話にならない。
※
Tとは、そもそもTelephoneの頭文字。
「磁気ループ」の磁気は5ミリアンペアと極く微量で、ペースメーカーなどに影響を与えない。
電車のプラットホームなど、2000ミリアンペアぐらいだそうです。(Jin)
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