2015年02月03日
情報保障のタイムラグ
JR長野駅 2015.2.1
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≪つぶやき万華鏡≫
情報保障のタイムラグ
2月定例会のデフネット長野の啓発事業:山田千津子先生の講演は
その内容が大変良かったと思います。
これから書く文章は、その内容に関する話ではなく、
情報保障の角度から検証してみようというもので、
企画にケチをつけるとか、そういう意図は毛頭ありません。(念のため)
ろう者と難聴者が同時に参加するわけだから、
情報保障は手話通訳と要約筆記通訳の両方がつく。
講演者は、講演慣れをしていらっしゃって、
話の盛り上げ方も心得たものだった。
こういう場合には、手話通訳はリアルタイムに話に追いついていくが、
要約筆記は、物理的に、ワンテンポ遅れるものである。
そのことは十分承知している。
この日の要約筆記は、手書きだったが、なかなかの技術で、
一生懸命に話に追いついてくださっていた。
しかし、どうしても困ってしまうのが、
講演者が会場の参加者に挙手させる場面。
たとえば、
① 離れている人
② くっついている人
などと、挙手する場面では、ろう者は
①の人・・・ 「ハイ」、
②の人・・・ 「ハイ」
と、間髪を入れず手をあげる。
難聴者はと言うと、手をあげるタイミングがつかめず、
もそもそとしている。
私は、今までに何度もこういう場面を経験している。
手はあげず、様子を見ているだけである。
そうせざるを得ない。
こういうとき私(=難聴者)は、
どう反応してよいのかわからず
まるで借りてきた猫のようになってしまう。
これを解決するには、
難聴者の存在を(講演者に)意識してもらう以外にない、
事前に(講演者に)お願いして配慮してもらう以外にないと思っています。
(ROKU)
<会員ブログ「アシタドーナル」2/2 記事より>
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