2010年02月22日

難聴者の悩み

難聴者はこんなことで困っています
                           (「アルプス」67号より抜粋:一部加筆)

難聴者は補聴器で少し聞こえるというのは誤解である。少し聞こえる人も確かにいるが、多くの者は補聴器で、「音」は聞こえるが「言葉」として聞こえない。

補聴器を使っている人に耳元で大きい声で話している光景をよく目にする。大きい声だと聞こえると誤解している人が多い。

老人施設で、(難聴者の利用者に対して)メガホンを耳元にもってきて怒鳴っている映像をテレビで見たが、拷問以外のなにものでもない。

ある難聴者が、高額の補聴器を買ったが、言葉としてうまく聞こえないので悩み、最近は精神安定剤を飲まなければ眠れないという。


ーーーーto be continued

  


Posted by 六万石 at 19:09Comments(0)情報保障

2010年02月23日

(続)難聴者はこんなことで悩んでいる


          ≪文字情報や文字による伝達手段を考えてほしい≫

駐車場のアナウンスが聞こえない。
文字で知らせる装置がほしい。
身体障害者手帳をIC化して、ETCのように対応できないか。

駅ホームで電車を待っていて定刻に電車が来ないとき放送があってもわからない。
ホームや待合室に電光表示がほしい。東京ではすでに実現している。

難聴者は後ろの気配がわからない。
階段を降りる時、後ろから押されて危ない目にあった。
公共の施設の階段には鏡をつけてほしい。

避難所で文字情報がない。
広報車など、何を言っているのかわからない。
聴力障害者が避難所で食事にありつけないという例もあった。

エレベータの中に電光表示がほしい。
定員を超えて乗り込んだとき、ブザーが鳴って警告があっても、難聴者はきこえない。
エレベータ内に閉じ込められた場合に、外部とのやりとりができない。



  


Posted by 六万石 at 15:01Comments(0)情報保障

2010年02月25日

難聴者の悩み(3)

難聴者はこんなことで悩んでいます。
(註)連載しているこの「難聴者の悩み」の記事は、平成21年11月、長野県社会部地域福祉課地域支援係主査との話し合いの内容です。===

ある難聴者が人権フォーラムに行きたくて通訳派遣を申請したら無理と言われたという。障害者自立支援法があるのだから、通訳を派遣する義務があると思う。県から市町村に指導してほしい。

障害者自立支援法で通訳派遣ができるようになったが内容に制限を付けられる。もう少し通訳派遣の内容範囲を広めてほしい。

県要約筆記奉仕員養成講座における情報保障について、県に頼んでも、障害者自立支援法で申請は市町村にと言われる。これはおかしい。障害者自立支援法をもっと柔軟に運用してほしい。

たとえば本日のこの話し合いも、県との話し合いなのだから通訳は県から派遣してほしかった。

to be continued
  


Posted by 六万石 at 17:46Comments(0)情報保障

2010年02月27日

難聴者の悩み(最終回)

難聴者はこんなことで悩んでいます。

最近「住みよい町」とか、「住みよい社会」とか言われているが、「住みよい町」とは、聞こえないものでも自分の意見を言えるということ。私達が意見をいうためには要約筆記通訳が必要。

要約筆記者が不足している。私達難聴者も要約筆記奉仕員養成講座を開催して努力しているが、財政的にに苦労している。要約筆記者が育つには、まず予算的な裏づけがほしい。行政に状況を知ってほしい。

行政担当者にも、「中途失聴・難聴者」と「ろう者」を区別できない人もいる。行政担当者は研修を受けて、中途失聴・難聴者独自の悩みや補聴器について知ってほしい。

  


Posted by 六万石 at 15:16Comments(0)情報保障

2010年03月05日

G・マークシステム

ちょっと興味深い情報
以下は、あるパソコン要約筆記者からの情報です。
                              
「G・マーク」システムとは、公演などで字幕を配信するシステムですが、実際にどういうふうに利用できるのか、調べてみました。
1.利用者が観たい公演などの主催者に「G・マークシステムで字幕をつけてください」と連絡する。
2.主催者が「株イヤホンガイド」に連絡する。
3.イヤホンガイド社から機材貸し出し、人材派遣をする。

そういう流れなのですが、このGマークシステム、長野県では現在、松本文化会館、岡谷カノラホール、ホクト文化ホール(旧県民文化会館)で使うことができるようです。

お値段は2時間の公演で20万円ぐらいになるそうで、ちょっと広がりにくいですね。助成金でもあれば別ですが・・・。また、公演の台本に書いてないこと(司会者の言葉やアドリブ)には対応できないということです。

   ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

<編集部から> 以上の情報は、要約筆記パソコン班Wさんから浜会長へのメールでした。上記の利用の流れは、わざわざ電話でお調べになったとのこと。感謝ですね。でも、20万円という金額にビビッててしまいますね。face06そんなこんなら、パソコン班にお願いしたほうが、アドリブもOKだし、お金もかからない。(もし20万円の半分でも支払ったら県の要約筆記者は左ウチワ、喜ぶだろうナア!face02

逆に言えば、私達難聴者が何気なく利用している「要約筆記」、本当は2時間で20万円の仕事ということ。その百分の一の費用でやってもらっているということで、改めて感謝・感謝。ですね。 (R)

Dマークシステム  


Posted by 六万石 at 22:00Comments(0)情報保障

2010年03月18日

NHKの高校講座に字幕をつけてほしい。

字幕がほしいNHK(ETV)高校講座

最近では難聴の子だけでなく「ろう学校」の子供も、インテグレーションして、地元の中学校に入り、さらに高校へ進学していく子供が多い。

ちなみに昨年台北市で行われたデフリンピックの日本選手団は、ろう学校よりもむしろ、インテグレーションした者の方が多かったと聞いている。キャプテンの上田萌選手(卓球)をはじめ活躍した選手のインタビューを見ていると、手話が日本語対応手話であり、難聴者の読み取りやすい手話の方が多かったように思う。

インテグレーションして地元の中学・高校に入学した場合、NHKの講座などを通じて学校の授業を補うという機会を与えるべきであると思うのだが、NHKの高校講座では、字幕どころかテロップも満足には出していない。

先生が「カワイ子ちゃん」を相手にして、楽しそうに授業を進めているが、難聴の子らは画面だけを見て、いろいろと想像しているだけで、授業がさっぱりわからない。こんな悲しいことがほかにあるだろうか。

                               「アルプス」65号万華鏡より  


Posted by 六万石 at 19:29Comments(0)情報保障

2010年05月22日

奈良地裁で難聴者が裁判員

奈良地裁の裁判員裁判で難聴者が補充裁判員に!
パソコン要約筆記で支障はなかった!!

新聞報道(読売新聞ならびに毎日新聞)によると、5月21日、奈良地裁で難聴者の女性が初めて補充裁判員を務めた。4日間の裁判で女性は、地裁が用意した補聴器をつけ3人の要約筆記者要約筆記者が入力するパソコン画面で審理内容を確認した。また裁判長も検察、弁護側双方に「ゆっくり大きな声で話して」などと協力を求めたという。
「皆さんに配慮してもらい、支障は何もなかった。(辞退することも考えたが)頑張ってやって良かった」(判決後の記者会見で)

☆ この記事に関連したコメントが、
サブブログ「六万石」 http://rokumangoku.naganoblog.jp/に載せてあります。
  


Posted by 六万石 at 09:46Comments(0)情報保障

2010年06月04日

文字情報手元にすぐ(朝日新聞から)

「文字情報手元にすぐ」

長野市のパソコン要約筆記サークル「ふいーる」より、情報を頂きました。

パソコン要約筆記→(無線LAN→小型端末機器

これにより、講演会などで難聴者は、自分の手元で文字情報を得ることができます。
この画期的な方法については以前にテレビで紹介されたこともあり、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、「ふいーる」から頂きました資料が非常にわかりやすくまとまっていますので、是非下記をクリックしてみてください。

   http://feel-nagano.jugem.jp/?eid=124

なお、PSPやiPodでの表示方法は、長要連所属の「ペンペン草」(塩尻市)ならびに「ふいーる」(長野市)で対応できます。


  


Posted by 六万石 at 14:28Comments(0)情報保障

2010年06月14日

国会中継と記者会見に関するNHKの回答について

これは差別と言うよりも虐待だ
 「第4回障がい者制度改革推進会議」での全難聴の新谷理事の発言から・・・

本件に関するNHKの聴覚障害者団体への回答は
「内容の正確さに万全を図る必要があることは他の番組と同様であるが、政治的議論は声の大小、高低、間など微妙なニュアンスを伝えないと公正さが図られないという側面がある。これを生字幕で表現することは不可能に近いといえる」ーー

これがNHKの回答です。これはどういうことかというと、これからもずっと生字幕はつけられないと言っているんです。
何故ですか。他の番組にはいっぱい生字幕がついていますね。政治的な発言はあれと同じとはちがうんですか。

これは差別を通り越して虐待だと思うのです。
政治家の先生、福島先生もおられますので、(お願いしたい)。これは私はもう差別ではなくて虐待だと言っているんです。1~2時間の国会中継を(字幕なしに)ずっと見ろというのは。
是非わかっていただいて、ある程度の「はしょり」ぐらいは私達冷静に判断しますので、その辺は80%~90%字幕でいいと思いますので、ぜひ実現の検討をお願いしたいと思います。
       ーーーCS障害者放送統一機構「目で聴くテレビ」(通称アイドラゴン)よりーーー
                              (  )内の字句補足:編集部
なお、「アルプス」68号に「障がい者制度改革推進会議だより」が掲載されています。
  


Posted by 六万石 at 17:34Comments(0)情報保障

2010年06月16日

字幕CM情報

字幕CM情報

「CMなんて、聴障者はあんなものを見たいの」「必要なの?」と言われることがあります。「見たい・見たくない」とか、「必要・必要でない」とかの問題ではありません。それを言い出せば、「これは必要か、ここまでは必要ではないのではないか」と、当事者のいないところで勝手に判断されてしまう。それが差別だと言っているのである。

CMも情報であり、日本国民に平等に流される情報が聴障者に知らされないといことを問題としているのである。(Roku)

字幕CM情報については、下記、「PROP STATION」で得られます。ご参考にクリックしてみてください。

http://www.prop.or.jp/index.html
  


Posted by 六万石 at 06:11Comments(0)情報保障

2010年06月18日

参政権と情報保障

要約筆記付の演説会参加の意義

日本港憲法の前文にあるように、「参政権」はすべての国民の権利であり義務である。
我々難聴者がこれを行使するにあたり、情報が閉ざされるというようなことがあってはならない。しかし現実には、この当然な権利の保障が、この国では緒に就いたばかりである。

私達難聴者は、人並み以上に政治に関心があるとか、政治好きだとかというわけではない。そうではなくて、憲法で保障されている参政権を行使するために、人並みの情報がほしいと言っているだけなのである。

要約筆記に携わる関係団体の涙ぐましい運動により、最近ようやくあちらこちらで要約筆記がつくようになった。

例えていうならば、ようやく車輪が回り出した。ここで、回り出した車輪をもう一押しするという意味で難聴者の、できるだけの参加が望まれるということであろう。
(ROKU)  


Posted by 六万石 at 17:47Comments(1)情報保障

2010年06月22日

県議会傍聴にパソコン要約筆記

県議会傍聴にパソコン要約筆記
日時:6月25日(金) 10時~12時
   これは浜会長が「県議会傍聴に要約筆記を」の要望を出して実現したものです。
   村井知事最後の県議会でもあり、ふるって参加するようお願いします。  


Posted by 六万石 at 05:00Comments(0)情報保障

2010年07月10日

地裁が聴障者に異例の配慮(字幕)

字幕使って聴覚障害者を尋問:地裁が異例の配慮

神戸新聞の記事です。クリックしてみてください↓

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003174936.shtml


神戸地裁の英断に拍手!拍手!
  


Posted by 六万石 at 07:49Comments(0)情報保障

2010年08月05日

札幌障がい者ニュースより

通訳者は「手を動かす」だけに終わってよいのか。

↓ クリック

http://www.sapporo-deaf.jp/video/index.cgi?action=play&v=258

「手話通訳者は依頼をうけて現場に行き’手を動かすだけ’に終わっていいのか」という趣旨のビデオですね。

要約筆記者にも、それは当てはまるのではないでしょうか。

「要約筆記者は依頼をうけて現場に行き’ただ書くだけ’に終わっていいのか」

  (長野市パソコン要約筆記グループ「ふいーる」さんからの投稿資料です)  


Posted by 六万石 at 07:29Comments(0)情報保障

2010年08月08日

新聞掲載(神戸新聞より)

自販機に災害情報:県とコカコーラ・ウエストが協定
(神戸新聞)  ↓
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003274583.shtml
  


Posted by 六万石 at 04:55Comments(0)情報保障

2010年11月11日

「ごきげんよう」(フジYV系)のCMに字幕(試験的)

ごきげんよう」(フジTY系)のCMに試験的字幕

フジTV系で午後1時から毎日放送されている「ごきげんよう」のCMに
只今、試験的に字幕がついています。
12日(金)までのトライアルだそうです。


http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2010/2010088.htm

※ この記事はパソコン要約筆記グループ「ふぃーる」様より。
  ご提供ありがとうございました。
  


Posted by 六万石 at 08:08Comments(0)情報保障

2010年11月26日

abn長野朝日放送の字幕放送のお知らせ

abn朝日放送の字幕付放送に感想を送りましょう

日時    11月27日(土) 正午~(55分)
タイトル  長野朝日放送開局20周年記念特番「信州そばロードを行く」

番組サイト http://www.abn-tv.co.jp/program/sobaroad2010/

この番組を見れば、突然信州そばが食べたくなる・・・
それはともかく、地方局の独自番組に字幕がつくのは画期的なことです。
「見てたのしかった」
「字幕がついていてよかった」
「ABNさん、がんばれ」
の一言でもよいですから、下記に感想を送りましょう。

FAXの場合  FAX 026-223-3141 ABN長野朝日放送 事務局編成部 山岸様
郵便の場合 〒380ー8550 長野市粟佐989-1 長野朝日放送編成部 御中 字幕担当者様  


Posted by 六万石 at 07:22Comments(0)情報保障

2010年11月28日

「信州そばロードを行く」感想

abn長野朝日放送「信州そばロードを行く」を見ました

開局20周年記念特番と銘打っただけあって、
番組では全国各地をかけめぐって、信州そばの情報を集めた55分の力作。

製作には、ずいぶんお金がかかったにちがいない。
さらに「字幕」の費用も嵩んだにちがいない。

「高遠そば」に関するいきさつを知った。
面白かった。
興味が湧いた。

字幕がなければ、おそらく、見ていても全然わからなかっただろう。
字幕があるおかげで最後まで楽しめた。

字幕をつけることによって、視聴率がすごく上がるということはあるまい。
「商品」として、字幕のメリットはあまり期待できないかもしれない。
しかし、番組の「ステータス」は確実にあがります。

逆に言うと、字幕のない番組は私達にとって「欠陥商品」。
それは差別であり、虐待ですらあるのです。

ということで今回の、
abn長野朝日放送のご英断に対し心より敬服し、感謝しています。  
                                   (長野難聴ブログ編集部)


  


Posted by 六万石 at 10:13Comments(0)情報保障

2010年12月05日

県主催行事に要約筆記者を配置 阿部知事が発表

要約筆記者を配置
マスコミ報道によると、阿部守一知事は報道機関などを対象とした会見で12月3日、
「県が主催する一定規模(参加者が300人を超える)講演会や施策の説明会などに要約筆記者と手話通訳者を必ず配置する」
と発表した。
300人以下でも、障害者の参加が予定される場合は(従来どおり)配置する。
        


Posted by 六万石 at 11:30Comments(0)情報保障

2010年12月28日

デジタル化も課題多し

産経新聞12月21日の記事から(会員投稿)

字幕放送 地デジ普及で身近も”バリアフリー化”機器や製作に課題 

聴覚障害者向けの「字幕放送」が地上デジタル放送の普及によって急速に身近になっている。
アナログテレビでは専用の受信機が必要だったが、地デジ対応テレビは標準機能で字幕表示できる。
障害者だけでなく、お年寄りや病院などでの視聴にも活用の幅が広がりそうだ。

ただ、情報板組や国会中継など字幕対応しない番組もあり、字幕率は半分以下。
放送のバリアフリーには課題も多い。
CMに字幕登場「反響有り」


・・・・・・写しきれない。インターネットでみれるかしら?・・・・・・・(F)
  


Posted by 六万石 at 06:48Comments(0)情報保障