2012年10月02日

災害時における難聴者への対応

【地域難聴者の会・塩尻】発

下記は、塩尻地区難聴者の会が、市のボランティア講座(10月6日)で発表する骨子です。

災害時における難聴者への対応について(案) 
                                     塩尻 難聴者の会
1.難聴者はどこにもいます。
身体障害者手帳を所持している者(聴力70デシベル以上損失者)は全国で約36万人。そのうち、ろう者(手話を第一言語とする者)は、約6万人。WHO(世界保健機関)による基準(聴力40デシベル以上損失)の難聴者は推定600万人。補聴器店の統計では1000万人をこえています。一つの常会の中に難聴者が、平均、複数名以上いるということです。そしてそのほとんどは、手話ができません。

2.補聴器は避難所のような場所では十分に機能しません。
補聴器は、静かなところでの1対1の会話では有効ですが、避難所のようなところでは、あまり機能しません。高性能の補聴器でも、3メートル以上離れると、会話が成り立ちません。後ろから呼ばれても気が付きません。ことに放送の音声は、補聴器では割れてしまい、言葉として聞き取れません。

3.まず、文字情報掲示板
緊急避難場所が設定されたら、掲示板を設置することが第一です。 放送の内容は、逐一、掲示板に示されないと、伝わりません。この最も簡単な伝達方法がもっとも対応が遅くなるのを、今までの区や常会の防災訓練で私たちは、何度も経験してきています。

4.耳が不自由であることを示すビブスなどが必要です。
聴障者がこれをつけていれば ボランティアや関係者だけでなく、どなたにも一目瞭然です。また、要約筆記者、手話通訳者も、一目でわかるようなビブスを着用することが必要です。(ビブスについては現在、福祉課で検討中)

5.筆談は、誰でもできます。
要約筆記者でなくても筆談はできます。いつでも、だれでも、どこでも使用できるように、筆談用具を避難所にも備えておくことが必要です。塩尻要約筆記グループが考案・作成した「筆談ホワイトボードノート」などの活用が望まれます。

6.情報機器の設置
難聴者にとってラジオはまったく機能しません。テレビも、字幕がついていないと機能しません。避難所には、塩尻市災害行政無線・文字表示機の設置が必要です。また、CS障害者放送デジタル受信機&文字・字幕放送デコーダー(商品名「アイドラゴン」)の設置も望まれます。

長野難聴塩尻難聴者の会「難聴者のアシタドーナル」から転載。





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Posted by 六万石 at 12:34│Comments(0)難聴者と災害
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