2014年10月01日
政見放送の字幕

松本市(寿小赤) Photo by T.Sato
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政見放送における字幕付与について、県選管との意見交換会(報告)
日時 9月19日(金) 午後2時~午後4時
場所 長野県庁111号室
参加者 長野難聴4名(正・副会長、前会長)
長要連2名(正・副会長)
長野県選挙管理委員会2名
通訳 長野のPC要約筆記者2名
、
☆ 自己紹介のあと、田澤会長より基調提案(意見)。
☆ 佐藤(隆)副会長(=司会) より、基本資料の確認。
基本的な事項の確認
政見放送 手話通訳 字幕
1 衆議院小選挙区 ○ ○
2 衆議院比例代表 ○ ×
3 参議院県選挙区 × ×
4 参議院比例代表 ○ ○
5 都道府県知事 ○ ×
・上記の資料について間違いがないことが確認された。
☆ 問題提起
1.浜(前会長)より
・聴覚障害者が参加できるのか?
・なぜ手話はよくて字幕はダメなのか?
・身近な市会議員や市長選にはなぜ?
・10年前の請願がなぜそのままになってしまっているのか
2.竹重(副会長)より
長野県中途失聴・難聴者協会のコミュニケーション手段は、手話ではなく、
要約筆記である。8月の県知事選で、手話だけのDVDを送ってきた理由は?
県選管が、聴覚障害者=手話、の認識では中途失聴・難聴者は大変困ります。
3.山口(長要連)より
障がい者権利条約が批准され、差別解消法の施行が目前になっている。
国の条約は法的に条例よりも上にあるはず。
聴者とろう者だけはテレビの前で情報を得られ、
中途失聴難聴者だけが情報を得られない現状は認められるべきではない。
選管の回答(まとめ)
・ 政見放送について、「手話がOKで字幕がダメ」という法的なものは何もない。
これは、昨年の、インターネットにおける「文書・図画」の解禁の影響である。
・ 衆議院小選挙区では、政党持ち込み方式で字幕がついた。
・ 参議院比例代表では、スタジオ収録方式で字幕がついた。
・ 今のところ、他の選挙では、字幕をどのようにつけるかの統一ルールができていない。
・ 知事選については、政党ではなく個人の立候補のため難しい面もある。、
・ すでに実施された上記の二つの選挙における字幕付与を評価して、
国(総務省)でも今後、政見放送に字幕が付く方向になると思われる。
・ 今回の意見交換会で、中途失聴・難聴者の実態を知ることができたので、県選
管としても政見放送に字幕が付くように、がんばりたい。
報告 副会長 佐藤(隆)
Posted by 六万石 at 00:25│Comments(0)
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