2012年06月08日

パソコン要約筆記・ひとつの意見

<投稿記事>

「生字幕」というのは、主としてリアルタイムの番組に付く字幕である。ニュース番組では、ほとんどが「生字幕」である。
NHK「あさイチ」とか、複数名が出演する番組にも「生字幕」がある。

読売テレビの「そこまで言って委員会」は、収録番組であるにもかかわらず、生字幕方式である。

番組の最初に「生字幕のため、誤字・脱字が生じることがあります」と、お断りが出る番組もある。これは、しごく当然なことで、そうでなければ、追いつかない。

実際に、誤字・脱字はたくさん出るのであるが、正直に申し上げて、少なくとも私の場合は、誤字・脱字は、あまり気にならない。瞬時に修正して読んでいる。

そんな「生字幕」でも、やはり、話に遅れてしまう。少しの遅れなら、なんとか頭の中で修正できるのであるが、複数名が出演している討論会などは、字幕の遅れは致命的で、誰の発言かもわからなくなり、なにがなんだかわからなくなります。

どの程度にわけがわからなくなるか、聴者のかたは、たとえば、「そこまで言って委員会」などの討論番組を、音声をOFFにして、字幕をONにしてごらんになってみてください。

話に遅れないようにするには、「大胆な要約」以外にないと思います。

パラエティー番組で、キーワードや、面白いセリフだけがテロップで出る番組があるが、少なくとも私の場合、それで何のストレスもなく十分に楽しんでいます。

さて、パソコン要約筆記の場合、講演会などでは、聴者にもスクリーンが見える中での通訳だから、ある程度は聴者の批判にも耐えうるパフォーマンスが要求される。このことが、通訳者にとって、悩ましいことだろうかと推測します。

その点では、最近開発されている「ケータイ」型のディスプレイは、聴者の目を気にしないで、利用者のことだけを考えて通訳してもらえばいいわけで、画期的であると思います。

パソコン要約筆記に望むことは、「講演会」のようなものだけを出番と考えるのではなく、難聴者の参加する会議とか、討論とかのノートテイクの方面にも手をのばして、さまざまな場面に対応できるような練習をしてほしい。

過日の、県の福祉課との話し合い(交渉)は、パソコン要約筆記で行われたと聞くが、難聴者も、パソコン要約筆記のノートテイクの派遣申請をもっと増やしていきたい。

手書きに比べて、パソコン入力という圧倒的に優位な情報手段をもちながら、通訳者も利用者も、それを生かし切っているとは言い難い。 

※ この記事は、個人的な意見・感想であり、投稿記事です。ご参考まで (R)






同じカテゴリー(要約筆記)の記事画像
宇宙飛行士・山崎直子さんの講演
県の要約筆記の派遣実施状況
県要約筆記者養成講座
音声変換システムと要約筆記
要約筆記の啓蒙
要約筆記者とともに
同じカテゴリー(要約筆記)の記事
 平成27年度要約筆記者養成講座後期第10回報告 (2016-01-30 14:44)
 宇宙飛行士・山崎直子さんの講演 (2015-11-05 07:51)
 県要約筆記者養成講座(報告) (2015-09-02 18:48)
 8月25日の記事 (2015-08-25 18:36)
 県要約筆記者養成講座(後期第4回)報告 (2015-08-08 06:32)
 県の要約筆記の派遣実施状況 (2015-07-28 23:00)

Posted by 六万石 at 17:35│Comments(0)要約筆記
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。