2012年07月24日

要約筆記のこれから(2)

R::いままでの「奉仕員養成講座」は名称が変わるわけですね。
浜:そうですね。今年度から県費での養成講座は、
  「要約筆記者養成講座」に切り替わりました。
  前期・後期の二年間で聴覚障害者の権利を擁護できる通訳者の養成を目指します。
R: 別に「奉仕員」でも、かまわないのでは、と思っている難聴者もいると思いますが。
浜 法的に認められ公費で派遣される通訳者が
  「奉仕員」というボランティア要素を含む資格者で良いのか。
  という数年にわたる検討、要望の結果、
  上記の様な通達に結びついたものと思います。
  同じ聴覚障害者への通訳である「手話通訳」については、
  既に資格制度が実施され定着されています。
R: 今後の「道すじ」は、具体的に、どうなりますか。
浜: 今後は「要約筆記者養成講座」を修了し、
   「全国統一要約筆記者認定試験」に合格した人が
   「要約筆記者」となります。
R: 今後も私たち難聴者が関わっていくことには変わりないですか。
浜 手話通訳同様、要約筆記通訳に資格制度が認められたのは、
   利用者である難聴者の社会参加が進み、
   多様なニーズが求められてきたからではないでしょうか。
   法で定められた資格者を養成するという大きな目的に、
   私達も関わる意義は大きいと思います。
R: 派遣申請した場合、「者」がいないからダメとなると、困ります。
浜: その心配はありません。
    しばらくの間は今まで通り要約筆記奉仕員登録者が通訳を担ってくださいます。
(続く)


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Posted by 六万石 at 17:51│Comments(0)要約筆記
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