2013年09月23日
通訳は「透明人間」

長野新幹線 佐久平
<要約筆記利用体験>
通訳が「通訳に徹しきる」ことは、簡単なようで、なかかなできないことだ。
過日の同級会でも要約筆記者に向かって宴会の幹事が、
「お名前は?」
といきなり聞いてきた。
普通なら、「○○です」と、とっさにこたえてしまいそうな場面だ。
このとき要約筆記者はどうなさったか。
それは簡単で、
「お名前は?」
と、そのまま書いたのだ。
(書いたからこそ通訳が名前を訊ねられているとわかったのだが・・・ややこしい)
「いや、要約筆記者の紹介は俺が挨拶のなかでやるんで・・・」
と、(私は)幹事をひきとらせた。
冒頭の挨拶で、要約筆記者のお名前をだけ紹介た上で、
1.市役所から派遣されてきていること
2.会に参加しているわけではないこと
3.紙に字が書かれることによって、私が参加できていること
4.倫理要綱により通訳には守秘義務があり完全に履行されること
等を説明し、さらに、
「ここで通訳していらっしゃるが、目に見えない透明人間が字を出してくれていると思ってケロ(「あまちゃん」弁!)」
と念を押した。
参加の生徒ら(といっても66歳、地域では議員さんや教育委員長ら)も納得顔であった。
元祖「透明人間」は、一世紀以上も前のH.GウエルズのSF小説の題名だが、
突然、ピンクレディの歌を思い出した。
♪ 透明人間 あらわる 現る
嘘をいっては困ります
現れないのが透明人間デース
Posted by 六万石 at 06:37│Comments(0)
│要約筆記